巻紙方式(テープスライド方式、スライドテープ方式)は、授業科目と番号を対応させる様式の時間割表を用いて管理する時間割の方式である。

実際に生徒に配布される時間割表が一本の巻紙(テープ)上に科目を配置したような様式であり、順番にスライドさせるように開講されるためこのように呼ばれる。

時間割表はおよそ30前後の授業番号枠で構成されたリスト形式であり、
「1年1組の1番は音楽、2番は体育……30番は美術」のように番号と教科を対応させる形で編成される。

特定曜日が休みになることによる授業進度の偏りが生じない利点はあるが、
曜日固定方式の場合「木6」と「金1」などの設定が可能なのに対し、
同じ教科が近い番号に割当てられると同日に同じ科目が二度開講されるという事態が発生するので、
そのようなことのないよう同じ教科は6ないし7以上の距離をおくという配慮が必要で時間割編成の制約が多くなる。

連続で実施するはずの家庭科が昼休みをまたぐなどの不都合や、非常勤講師など先生の都合を考慮できない、毎日組み合わせが異なるためいちいち時間割を確認してから生活しなくてはならず不便など問題も少なくない。

このような方式を採用している学校は、仙台の一部の中学など極めてまれである。