ばんがらさんの話しよか
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ばんがらさんはある村で力と知恵、繁栄の象徴として祀られてる
ばんがらさんの一族は村の地下に住んでる
地下への入り口は村長の館にだけある
ばんがらさんの一族は巨体で力が強い
村は宝石や鉱物を貰う代わりに食料や酒を捧げてる 数年に一度、村で選ばれた娘とばんがらさんの一族の中でも屈強な個体とを交配させてる
娘が産むのは必ず男子の双子
一人はばんがらさんの一族へ
一人は次の村長として村で育てる 交配が終わると屈強な個体は薬を飲まされ右目を潰され首を切り落とされる
切り落とした首は左目を覆い隠す仮面をつけられ神社に奉納される
この奉納された首をばんがらさんと呼ぶ 村で大きな問題が起こった時、飢饉や疫病が蔓延した時、他の村やお上と問題が起きそうな時
そういった時に村長と相談役の婆は神社に行きばんがらさんを取り出す
ばんがらさんの仮面を外すとばんがらさんは目を開き問題の対処法を予言として語りだす ばんがらさんの一族が住む地下と地上の村とは曆が異なっていた
いつしかばんがらさんの一族は地下ごといなくなった
長く長く続いた風習はいつしか途絶えた
村は廃れやがて住む者もいなくなった
数多く作られたばんがらさんがどうなったかは伝えられていない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています