稲川淳二みたいな口調のスレですよ 第七拾参話目

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390本当にあった怖い名無し2018/04/16(月) 22:46:00.29ID:FBwTiuDM0
今回のお話は「5秒前」ってお話です。

One, two, three, four, fiveなんですがね
One, two, three, four, fiveドンドンドンドンドンドン!
One, two, three, four, fiveギィィィィィィィ、バタンッ!
ある日、あたし、あーでもねーこーでもねーってシャツ選びましてね。
結局ボーダーのTシャツっていうんですか?あのしましまの。
シャツの裾からおへそがのぞいていたんですが
時間もありませんし、まあこれでいいかぁと気にしなかった。
でもなぁんかいやぁな雰囲気なんだ。
夏だってのに、なんか寒気がする。
あれぇー、おかしいなぁ?風邪でもひいたかなぁって
思ったその時、後ろでなんだか呼ばれた気がした
あたしがハッとして振り返ると
「淳ちゃ〜ん」
しかめ顔した女房の背中があるんだ。
もう震えがとまんない。脂汗もぶぅわーっと出てくる。
うわーやばいなー、どうしようかなあと思いながらも
なんとか擦り抜けて、国立を出てやって来たんだ。
渋谷はちょっと苦手だなーっいやだなーなんて思いながら
ディレクターのTさんと初めての待ち合せしたんだなあ。
人波をぐわっーーとかきわけながら、滑り込んだんですよ。
5秒前くらいでしたかね。
あたし、ずっと前から彼のこと、好きだったんですがね、うん、誰よりも。
騒ぐの悪いから黙ってましたよね。
でもやっとあたしに来たチャンスなもんで
逃せないんだなあ。
「ごめんなさい!ごめんさい!ごめんなさい!!」と笑いかけて
すごい速さで走り寄るまなざし、もう尋常じゃないんだ!
マジで恋しちゃいそうな
約束の5秒前だったそうですよ
そんな話ってあるんですねぇ、えぇ。

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