のほほん癒される詩
「悲しき賤女(はしため)の唄」
終りなき、
悲しきつとめ、
女中奉公。
来りしは、
十九の春ぞ
六年(むとせ)の昔。
味気なく、
うつろに暮し、
我が青春(はる)逝きぬ。
さむざむと、
両手に握る、
冷たき帚。
雑巾は、
汚なくぬれて、
小竹の竿に。
夕焼に、
我が面(おも)映えて、
すゝきはそよぐ。
ふるさとの、
夕べを思ふ、
はした女の身を。
(続く)
平岡公威(三島由紀夫)12歳の詩 「悲しき賤女(はしため)の唄」
夕映よ、
行きて告ぐれよ、
老ふ父母に。
思ひはす、
故郷の野山
秋は去りにし。
ひゞわれし
濡れ手にさはる
霜の冷たさ。
はく、いぶき、
煙となりて、
真白く消えぬ。
庭さきを、
通へるみちの、
あはれ、冷たき。
朝霜の、
こほりかたまり
朝陽にとけぬ。
とけぬれど、
ぬかるみ激し、
人行きなやむ。
(続く)
平岡公威(三島由紀夫)12歳の詩 「悲しき賤女(はしため)の唄」
さてやそれ、
我がぬかるみの
心に似たり。
あさけぶり、
古里こひし、
なつかしの色。
あさぞらに、
立ち上る白、
我が眼は痛し。
物いはぬ、
福寿の萌葱
我あたゝかし。
都より、
既に去(い)ぬれど、
我が里迎ふ。
はつはるぞ、
旗ひるがへる
門松が上に。
あなうれし、
しばしの休暇(いとま)
いかに用ひん。
(続く)
平岡公威(三島由紀夫)12歳の詩 「悲しき賤女(はしため)の唄」
さと向けて、
はせ、はするなり。
黒き列車は。
村々は
かすかに見えぬ、
粉雪の彼方。
我うれし、
激しき音に、
列車は入りぬ。
小さき駅、
その小さくとも
我がふるさとぞ。
家に続く
粉雪の道の
行く果てに、
かぞいろいます
小さきやは、
ほのぼのと、
浮び出でたり。
平岡公威(三島由紀夫)12歳の詩 物を持ちすぎても
物がなさすぎても
人が多すぎても
人が少なすぎても
うるさくて仕方ない
全てのものが
自分の想いを述べる
自分の想いはその中の一つ
こっそりと自分の想いをつぶやく 暖かなぬくもりに触れ
記憶が溶け出す
こたつの宇宙 もりもりくるくる
どんぐりのくるま
むかしのまんまに
むかしをたべた 桃の花
まだ見たことない
梅の花
かわいい子
くるくる回って
玉子でとじた 耳から抜ける
質量最大のため息
鮮やかな黒
隣に寝る赤い犬 水溜まりに沈んで
空を眺める
茶色く澄みきった
水が見えた きのこキノコ
地面から生えた
赤いきのこ
茶色いきのこ
食べられるきのこはどれだロウ 子犬の鼻水
子猫のよだれ
小鳥のうんち
当たったのは誰 雨の降る夜は
記憶が歩く
さらさらこぼれて
脱け殻に ヘソからスイカの芽
カブトムシにキュウリ
川で水遊び
鳥居で違う世界への不安
一瞬の夏休み しょうゆがたぎる
全身にたぎる
黒い液体が
足の爪の間から垂れる 倒れた後は何になる
きのこがはえて
苔がはえて
穴が開く 垂れた心の油が
作業着に染みる
まばらに広がる
黒い油染み 裸のとかげが歩き回る夜に
電信柱によじ登る大きい豆を見た
散歩の犬はかまわずマーキングし
全てを台無しにする 胸がキシンデいる夜は
小刻みなまな板のリズムに合わせ
爪先からバラバラに崩れる
もやもやした何かだけがそこに浮かぶ のほほんだめな人でもできるPCとか自分で稼ぐ方法など
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9ATPZ4DKB1 松の内からこんにちは
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【通報先】
◎葛飾区福祉事務所(西生活課)
〒124−8555
東京都葛飾区立石5−13−1
рO3−3695−1111
C清水(東京都葛飾区青戸6−23−19)
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E高橋(東京都葛飾区青戸6−23−23)
※高橋母は夫婦の夜の営み亀甲縛り食い込み緊縛プレイの最中に高橋親父にどさくさに紛れて首を絞められて殺されそうになったことがある
F長木義明(東京都葛飾区青戸6−23−20) ※日曜日になると風俗店に行っている 足跡がトボトボとつきまとう
ぎゅゅゅゅゅうっと
地面から体を吸いとられる
体の中から真ん中が抜ける 真っ暗な昼間に
鮮やかなモノトーンの鳥が飛んだ
飛べる訳がないのに
地に縫い付けられた土塊が追われるように追いかけた 鼻から何かが入り込む
むずがゆくて肌寒くて
左腕をかきむしる
徐々にみぞおちの裏が冷えていく 穴が目の前にある
穴の奥は暗く底が見えない
穴から叫ぶような声が聞こえる
穴にいざなわれ闇に進む 薄暗い朝に寝息がひとつふたつみっつ
眠れない辻に足音が潜む
無感情な軒下の干からびた草
幾重にも縛られた崩れた心が拡散する みぞおちから襟足にかけて
電流がほとばしる
部屋を真っ暗にして
ビリビリとした過去の渦に巻き込まれていく 髪の毛
枝毛
眉毛
枝毛
睫毛
分岐点
どちらを選ぶ
どちらでも後悔と喜び しわしわな色鉛筆で
風景を紙に落とす
波紋の真ん中に
縮んで揺れた