選手数増加に関して。

パワーリフティングは人間の究極の筋力を競う価値あるスポーツだと思います。
ハマる人はハマりますし、何十年も続ける方もおられます。私も足かけ30年ほどやりました。

この価値あるスポーツに多くの方が参加されるのは大歓迎です。
県大会をしっかり開き、ブロック大会を参加しやすい場所で行う事でこのスポーツに参加する気持ちが芽生えた人を
取りこぼしなく拾っていく事は大切だと思います。
しかし、パワーリフティングを何かの手立てで急激に広める事は事実上無理と私は思っています。

芸能人が全日本パワーに勝ってもほとんど何も起こりませんでした。
千葉世界パワー、秋田ワールドゲームス、世界パワー、神戸アジアパワー、成田世界ベンチの後も
特段の動きはありませんでした。
選手が増えた実感もありませんでした。

神戸と成田は実行委員長でした。記者クラブへの投げ込みも行いましたが、ほとんど取材は受けませんでした。
どちらの大会でも日本人が沢山勝ちましたが、スポーツ新聞、一般紙のスポーツ欄には取り上げられませんでした。
ローカル欄に「おらが町のチャンプ」という感じで取り上げられたくらいです。

以前から全日本選手権の結果すら一行も新聞には出ません。

30年以上パワーと関わりましたが、参加したい選手を吸い上げる事、既存の選手にパワーを楽しんでもらう事。
これだけで良いと今は思っています。
パワーは本質的な価値があるスポーツだと思うので、一定数の選手は入ってくると思います。
この人たちを大事にすればそれで良いと思っています。

スポーツは沢山ありますが、日本選手権の結果が新聞に出ないスポーツは沢山あります。
オリンピックスポーツでも遠泳やカヤックの日本選手権の結果は出ていないと思います。
パワリフよりよほど人気があるボディビルの日本選手権も結果が一般紙に出ている様には思いません。

でもそれらのスポーツに価値が無いとは私は全く思いません。
専門誌やSNSで関係者は大いに盛り上がっています。それで良いと思います。
パワーも同じですが問題ないし、ジタバタしても徒労に終わると思いますね。

地方協会を盛り立てて、楽しい充実した県大会、ブロック大会を開いていただくことは大切です。
補助金を引っ張ってきたり、いろいろしていますが、今年はTOTOがダメなので大変です。