信金強盗 事件当日バイク借りる11月26日 12時00分nhk
24日、高知市の信用金庫で、上下2枚だけが本物の、1万円札の現金1000万円分の厚みがある束が奪われた事件で、強盗の疑いで逮捕された男が、事件で使った小型バイクを当日に知人から借りたことが、警察などへの取材でわかりました。
高知市春野町の無職、近澤日出久容疑者(55)は、24日、高知市神田にある「幡多信用金庫神田支店」で、女性客に刃物を突きつけた上で信用金庫の職員を脅し、現金を奪ったとして強盗の疑いで逮捕されました。
警察は、26日午前9時すぎ近澤容疑者の身柄を高知地方検察庁に送りました。
この事件で近澤容疑者は、現金1000万円分の厚みがある束を奪いましたが、束は上下2枚だけが1万円札で、残りは職員が札束を数える練習に使う紙だったため、被害額は2万円でした。
その後の警察の調べで、近澤容疑者が事件当日の午前、知人の男性に「タバコを買いに行くから小型バイクを貸してくれ」と話して、現場から逃走する際に使った小型バイクを借りたことがわかりました。
近澤容疑者は、事件の後、小型バイクを現場から1.5キロほど離れた県道脇に乗り捨て、さらに1.5キロほど離れた公園に信用金庫から奪った束を捨てたということです。
しかし、現金2万円は見つかっておらず、警察は、近澤容疑者から事情を聞くなどして詳しく調べています。