それいけアンパンマン最終回
アン「だれもいない、ホラーマンたおれてるばかり、だれもいない」
??????「見つけたぞ!カレーパンマン!!」 アン「カレーパンマンじゃない。なぜみんなそういうの?」
ばいきんまん「うるさいうるさいうるさーい!!!」 ゲシッバスッバスッバスッ
ゲシッ
アン「ばいきんまんやっつけた、へいわ」
ばい「………」ボロボロ パトロールからかえった。
ジャムおじさんもバタコさんもまだねてる
あたらしいかおはまたじぶんでつくるか。 ばい「…くそぉ、カレーパンマンのやつめ…アイツのせいでおれさまの出る幕がないじゃないか…」
ドキ「しょくぱんまんさま…しょくぱんまんさまぁ…」グスッグス
ホラー「ドキンちゃんを泣かせるなんて許せませんねー」 ばい「おい!ドクターヒヤリ!」
ヒヤリ「おお、ばいきんまんしゃないか、最近面白いことになってるな!」
ばい「そんなことはどうでもいい!バイキン仙人さまから預かったものがある!これでヤツを…協力してくれ!!」 ばい「おい!ドクターヒヤリ!」
ヒヤリ「おお、ばいきんまんしゃないか、最近面白いことになってるな!」
ばい「そんなことはどうでもいい!バイキン仙人さまから預かったものがある!これでヤツを…協力してくれ!!」 ヒヤリ「!…これは命の星!?なにをするつもりだ!?」
ばい「アイツを…アンパンマンを生き返らせるのだ!」 ばい「しかし、これだけでは材料が足りない…」
ロール「…私も協力しよう…」 ばい「ロールパンナ!いつの間に…!」
ロール「…勇気の花を取ってくる…必要ならば私のまごころ草も…メロンパンナの…愛の花だって…!」 ドキ「私も手伝うわ!」
ホラー「ワタシもです!」
ヒヤリ「仕方ないのう」
ばい「みんな…」 …
………
さみしい
さみしい
みんななんでねているの
ばいきんまんのしわざかなぁ
さみしい
しょくぱんまん、メロンパンナちゃん、クリームパンダちゃん
みんな、どうしたの ホラー「まだそんなとこいたんてすねぇ」
アン「ホラーマン」
ホラー「こわいですねぇ、おそろしいですねぇ、こんなに死骸やワタシのような骨ばかり!あなたは自分が何したか分かっているんですか?ホラホラー」 ホラー「ワタシも昔…あっ、やっと来たみたいですねぇ」
ばい「ドキンちゃんを泣かせたお前をおれさまは許せないのだ…!
だから、お前はおれさまが倒す!」 ばい「甘い顔ずっと着けてるお前の身体は限界なはずだ!ダダンダンで十分なのだぁっ!!」ギィィドズン
アン「…わるいやつはやっつけないと」 ばい(アンパンマンは生き返らなかった…全て揃っていたはずなのだ、何故目を覚まさないのだ、アンパンマン)
ばい(ならばこのおれさまがこの悪夢に終止符を打つだけなのだ) アン「 パンチ!!」ドッ
ばい「く…っ、バイキンパーンチ!!」ガシーン
アン「うぐっ…」クラッ ばいきんまんつよい
こんなにつよかったけぼくがよわいの?
ぼくはつよいはずだ
なんだかきぶんがわるい
きぶんがわるい
きぶんが、わる ばい「はぁ…はぁ…やったか…?」
ホラー「うーん、そのセリフは言わない方がいいですよ」
アン「」ドロドロドババハバグチョグョドロドロドロドロ
ばい「な、なんなのだ…!?」
ホラー「ほら」 アン「ゆ る さ な い 」ドロッドロドロ
ばい(首元からでてるあれは…バイキン草に似てるのだ…ヤツの心の闇…なのか?) ホラー「逃げるんです!ばいきんまん!」
ばい「どわわわっ!?あんなものに巻き込まれたらヤバいのだー!」
ドバァバシャアーーッ ローリングハリケーン!!
ばい「!」
ホラー「ロールパンナちゃん!…それに、あれは…」 ヒューーーン
ホラー「あ、あ、ああああっ」
アン「…」
ばい「アンパンマン…!」 >>23
バイキン草✕→バイキン草のエキス アンパンマン「待たせてごめん!ばいきんまん、助けにきたよ!」
ばいきんまん「この、寝坊助野郎め!ゆるさないのだ!」
ロールパンナ「…」 アン「…アン…パ…ン…マン…?」
アンパンマン「やめるんだ!カレーパンマン!」
アン「…ちがう、アンパンマンはぼくだああああああ!!!!!!!」ドバァ ギュッ
アン「!?」
アンパンマン「…今までありがとう、カレーパンマン」 アンパンマン「僕がいない間ずっとがんばってくれてたんだってね…
君はどんなになっても僕を覚えててくれた。僕でいてくれた。
もう大丈夫、大丈夫だから。僕はここにいるよ」
ポタッポタ カレー「…アン…パンマン…ぼくは………オレは……」
ボトッ
ドサァッ アンパンマン「カレーパンマン!」
カレーパンマン「…」 カレーパンマン「………謝るのは…オレ…の方だ…みんなを…殺した…殺してしまった…これだけは…ゆる…さ…れ…な…」ガクッ
アンパンマン「…」 アンパンマン「ばいきんまん」
ばいきんまん「なんなのだ」 アンパンマン「みんなを頼んだよ」フワ
ばいきんまん「どこにいくつもりだ!」
アンパンマン「命の星のふるさとさ」 …
……
ばいきんまん「命の星の故郷…アイツめ…命の星を降らせるつもりか?」
ロールパンナ「…クルンにこのことを話すのだろう…」
ドキン「ばいきんまーん!」
ホラーマン「ああっドキンちゃん!」 ドキン「遅いじゃないのよ!」
ばいきんまん「ごめんごめん…」
ドキン「……でも、無事でよかった」 キラッ
ドキン「あっ!あれ見て!」
ロールパンナ「命の星…」
ばいきんまん「あいつめ…やりやがったな…やっぱりこの光はキライなのだ…!
フンッ!」 ロールパンナ「メロンパンナ…クリームパンダ…」
ドキン「しょくぱんまん様がきっとお目覚めになってるはずだわ!会いにいかなきゃ!」
ホラーマン「ワタシもつれてってくださいーっ」
ばいきんまん「やれやれ」
アンパンマン「ふふっ」 ごまアンパンマン「そんなに広がらないだろっ!マエケンのアナルじゃないんだから」 3日後
メロンパンナ「行っちゃうの…?」
カレーパンマン「ああ。」
しょくぱんまん「町のみんなも貴方のことを許してますよ」
クリームパンダ「そうだよ!」 カレーパンマン「…」
アンパンマン「カレーパンマン…」
チーズ「くぅん…」 カレーパンマン「…どうして…どうしてこの世界はそんなに甘いんだ…っ
…何故オレを憎まないんだ…っ!
…オレは自分のことしたことが許せねぇ…!」 カレーパンマン「…オレ、もう行くよ…」
アンパンマン「…」
カレーパンマン「…アンパンマン」 肉まんマン「キミなら出来る!」
ごまアンパンマン「いやいや、ひらけポンキッキでもそんなに開かないよ!」 しょくぱんまん「行ってしまいましたね…」
クリームパンダ「うん…」
ジャム「大丈夫だよ、またいつかきっと会えるさ」
バタコ「そうね」
アンパンマン「…そうだよ、きっとそうさ…!」 ごまアンパンマン「そんなに広がらないだろっ!マエケンのアナルじゃないんだから」 ロールパンナ「…」
カレーパンマン「やぁ、ロールパンナちゃん」 肉まんマン「キミなら出来る!」
ごまアンパンマン「いやいや、ひらけポンキッキでもそんなに開かないよ!」 ごまアンパンマン「無理だって」
揚げパンマン「暗いなぁ。江戸時代の夜か!」 カレーパンマン「あのとき、お前もオレを止めてくれたんだってな。感謝してるよ」
ロールパンナ「…お前もパン工場には戻らないのか…?」
カレーパンマン「ああ、自分が許せなくてね。お前も戻らないんだな」 カレーパンマン「でもまあ、お前はパン工場にたまには顔を見せに行ってもいいと思うよオレは。善も悪も関係ねぇ、気持ち次第さ…じゃあな」
ロールパンナ「…」 『やんごとなき駄目ドラゴン』#2
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。 『やんごとなき駄目ドラゴン』#2
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。 今日もいい天気だなぁ、
ばいきんまんがお菓子を奪ってたけどお腹がすいていたのかな?
僕の顔をたべたらいいのに
…カレーパンマンはあれ以来みかけない。どこでなにをしてるんだろう
みんなもおいしいカレーを待っているからいつか帰ってきてほしいな
さてと、今日のパトロール終わり
パン工場に帰ろう。 ssは終わりです。
結構ミスったとこもありましたが作れてよかったです。
みてくださりありがとうございました 『やんごとなき駄目ドラゴン』#2
「……と、言うわけで一部の気の荒い個体や血気盛んな若い者を除いて、基本的に竜族はテリトリーやタブーを
侵されない限り進んで他者を襲わない。古竜と呼ばれる格の高い竜ともなればその特徴は尚、顕著となる」
王国大学。竜人リューコを講師として招いての集中講義だ。
「よって切羽詰まった冒険の時には、刺激せずに通り過ぎる事をお勧めする。しかし多くの竜が財宝や伝説級の
武具を保持している為に、それを目当てに戦いを挑む冒険者も多くいる。心当たりがあるだろう?」
会場にクスクスと笑いが漏れる。大いに心当たりがあるのだから仕方が無い。
「先程竜族は無闇に戦わないと言ったが、覚悟して挑んでくる挑戦者は大歓迎だ。強者に戦いを挑まれ、それを
斥ける事、斥けられる事は最大の誉れだからな。むしろその為に日頃から宝物を溜め込んでると言っても良い。
これらのものは身も蓋も無い言い方をすれば餌なんだが、竜族側の真意は自らを退治する勇者には最大限の
寿ぎを持って応えたい。その褒賞がショボかったら自らの沽券に関わる、ぶっちゃけると見得だな。」
竜視点の戦いの論理。他ならぬ竜人からの言葉ゆえに説得力はいや増す。
「よって、竜族相手には十分に備えて、容赦無く、精一杯戦って貰いたい。そして勝ったなら、その事を大いに誇って
吹聴して欲しい。諸君らの今後の新たな竜退治伝説に期待する。御静聴ありがとう」
大きな拍手が沸き起こる。名高い竜人によるカリスマ溢れる講義であった。
その後は参加者各人に軽食や飲み物が配られ、幾分気楽な空気の中での質疑応答タイムとなった。
「竜と竜人はどう違うんですか?」
王国に来る前までJKだった雪乃は往年の勘を取り戻し真っ先に質問する
「竜人族は意外と種の歴史が浅い。発生条件に天然タイプと合成タイプとが存在する。
天然タイプは、人語を解する温厚な竜が人間と懇ろになってイタしたり、神として崇められた古竜が人身御供で
捧げられた娘と、折角だからとヨロシクやってしまった結果生まれた者だ。」
「……壊れてしまわないのでしょうか。竜とイタして……妄想が捗ります」
誰かが小声で呟いていたが、皆聞こえないフリをした。
「そして合成タイプは、少し昔にどこぞの神々がやたらと竜と多種族とを掛け合わせる実験に奔走した時期があ
って、少なくない竜人が生み出され放逐された。結果、従来稀にしか生まれず、互いに出会う事がなかった竜人が、
集まり、竜人同士の交配が進み、今では小さいながらコミュニティを形成するまでになった。この合成タイプの出現
が竜人族の発生の契機と言えるだろう。」
生命の創造。普段は様々な雑務に勤しむ神々も、偶には神ならではの仕事をこなすようだ。
余談だがハムスターも、ごく最近、とある森に番が目撃されたのを皮切りに、以後世界に広がっていったと言う。
閑話休題。
「竜人族の家格はどのようにして定まっておりますの?本人の実力?先祖の功績かしら?」
ヴォルケッタ子爵(笑)が扇子で口元を隠しつつ質問する。
主催者のマリーは、「はいはい、貴女はどっちもありますね……」といった様子で溜息をつく。
リューコはやや苦笑しつつ、
「強い先祖を持つ家の竜人は地力がそもそも高い。よって次代が受け継ぐ財産も多くなる。その財産を有意義に
用いて更に強くなる。結果、その竜人は発言権も強くなる。これが人間の言う家格というのかどうか……」
「しかし、やはり実力至上主義だな。どんなに金持ちでも弱ければ多種族に退治されて、ハイ、それまでだ。
むしろ……私やこどらのように偉大な古竜を先祖を持つ家系の者は、簡単に負けたりしたら、受け継いだ力
を生かせなかった愚か者と一般(竜)人以上の誹りを受ける。これが家格というならば難儀なものだな」
「ほう、ほう……ほへっ?」
ヴォルケッタを含む全員の視線が、軽食を食べてお腹がくちくなり、涎を垂らして午睡を満喫するこどらに注がれる。 なんで >>1が話作ってるのに別のssがはいってくるんだよ
荒らしか? なんで >>1 が話作ってるのに別のss入ってくんだよ
荒らしか? >>61 アンパンマンの話みてて感動してたのにお前のせいで糞萎えたわ 父「雛乃 まだねてるのか!ちょうしょくの じかんだぞ!」
父の声だ。
朦朧とした頭で時間を確認する。7時ちょうど。いつも通りだ。
雛乃「」パチン
指を鳴らすとスマホがブ-ブ-と鳴り、電話がかかって来た事を通知する。無表情のまま、電話に出る。
???「おい知っーーー」
雛乃「おい知ってるか、今日はドラクエ20の発売日だから買いに行くぞ」
???「てるか……え?」
雛乃「今から颯太の家に行くから、待ってて」
颯太「え、えぇ?」
そんな颯太の困惑した声には気にも止めず通話を切る。
リビングに向かうと父と母が食卓に座り私を待っていた。食卓には3人分の朝食が置かれており、2人はまだ手をつけていないようだった。
父「やっときたか まちくたびれたぞ。なぁ 母さん」
母「えぇ そうね。おなかが ぺこぺこよ」
雛乃「……」
感情の読めない目で2人を見つめる。
雛乃「……いらない」
父「……………… やっときたか まちくたびれたぞ。なぁ 母さん」
母「えぇ そうね。おなかが ぺこぺこよ」
雛乃「…」
口元が震えている。感情を押し殺し、食卓に座る。
父「いやしかし ぶっそうな よのなかに なったもんだなぁ」
母「そうよ 雛乃も きをつけなさい」
父と母の、まるでロボットのような会話から目を背けるように朝食をかき込む。雛乃が返事をしないからか、2人の動きが止まる。
雛乃「ごちそうさま」
足早にリビングから出る。動きやすい服装に着替え、外の物置から金属バットと鍋蓋を持ち出し自転車に乗る。向かう先は、颯太の家だ。