俺の未完成作品をアップしていくスレ [無断転載禁止]©2ch.net
全然完成してないけど、アップしてく
かなり短いけど。。。 渡部清三は東京都港区芝浦ふ頭の日の出桟橋に
近い所に来ていた。 近くには港と海を挟み、対
岸にはお台場が微かに見える。
このすぐ近くにはレインボーブリッジの歩行者
専用通路の入口があり、渡部は今居る待ち時間
の長い信号機から、連絡通路の関門入口の途中
にある会社ビルに公安調査の手がかりを見つけ
ようとする傍ら、CASTERの煙草をくわえ、港
ふ頭の近くを歩いていた。
あと百メートルしたくらいのところにあり、首
を少し上に傾ける位の貸しビルに本社ビルの在
る会社、『投資銀行 トータル・リコール』の事
務所のある数階を鑑賞し、立ち尽くすように眺
めていた。 携帯電話が鳴ると
「…ああ、分かった貿易センタービルの喫茶で落ち合おう。」
渡部はコートを上に羽織ったダークグレーのス
ーツの内ポケットに携帯電話をしまうと、元来
た道を折り返し、大通りに出ると、空車のメー
ターのランプの灯るタクシーを捕まえ、背中を
折り曲げ乗ると、タクシーは浜松町の貿易セン
タービルに向かってメーターを動かし始めた。
渡部はふと途中で見える海沿い近くの潮風の吹
く街並みに目をやった。
平穏で平凡な日常の光景。 母親が小さい男の子
の短い腕と小さな手を握り、引き連れて歩く姿が見える。
「事実は小説より奇なり=v
そんな言葉がふと頭の中に思い浮かんで来た。
刻一刻と過ぎる時間は形に残らない。しかし、
かつて、ナチスドイツに熱狂し、その国民の支
持により、今≠ノ至る過去がかつて、現在に
、そしてその当時に在ったように事実は必ず存在する。
それは今居るこの場所から、この世界がどんな
姿をしているのか見ようとするのと同じだ。
確かめようのない事実は、真実とは程遠い。 タクシー代金を払い降りると、エスカレーター
を上がった純喫茶に入り、先に入っていた捜査
班の部下の一人が腰を上げ、立ち上がり挨拶を交わした。
「お疲れ様です、渡部警部補」
桐生真也は頭を30゜に下げると、渡部は席に座
った。 無言のままの渡部と桐生は席に着き、コーヒーを頼んだ。
ここ数年で国の体制が変わった。 新たに国家安
全保障省が制定され、警察庁、警視庁その他傘
下警察組織や公安調査庁の部署は細かく区分整
理され、公安に於ける保安監査は犯罪組織の潜
入捜査も合法化された。
すなわちそれは、犯罪組織の取り扱いを公安調
査に於いて合法化≠キることだった。
深層下に於ける国家の身柄取引≠竝痩ニの保
安監査に於いて、国民の情報をデータベースレ
ベルで管理し、警察と公安調査の活動の範囲拡
大が可能になったという事実を表すことでもあ
った。そこで、警察官や捜査官には身体的拘束
や縛りがなされず、現体制維持に努めるよう勧告されていた。 渡部はまた煙草に火をつけ、二人の間にはしば
らくの間、その喫茶店の片隅のざわめきが店の
中を、そして頭の中に反芻するように聞こえていた。
渡部は吸いかけの煙草を消そうとするその直前
、口を開いた。
「児島良一は右翼と保守政党に議員を送り込み、フィクサーになろうとしている。」
渡部は伏せた目を桐生に向け、
「資料を出せ。」
桐生はビジネスバッグの横に置いていた封筒の
中身を取り出し、渡部に渡した。 そこにはある
企業の説明がされた紙がホチキスで留められていた。 そこには
『投資銀行 トータル・リコール 当社は新た
な配当システムとして、公に登録された国民
登録情報データ≠ノより、様々なビッグデータ
を連携活用し、損失を0に留めることを保障し
ます。また、国の社会保障制度に介在するシス
テムとして、本社を介在した安定的な資産運用
を行えます。… 』
続いてそこにはこう記されていた。
『低所得者から中所得者までのトリクルダウン
理論の効果を政府の介入により、国民全体に再
分配を行き届かせることで、成長経済にて逆説
的に達成を可能とする理論を基に管理、運用を
行います。…当社の理念としましては、昨今、
非正規雇用労働者が4割を突破し、買うことも
、盗むことすらままならない貧困と、人並みの
生活や幸せを手に入れることが出来ず、それが
権利化≠ウれている時代とも言えます。当社
の目的としてはその権利≠正当化するので
はなく、国民の皆様方から募った資金を活用し
、微力でも安心できる生活を保障し、保護する
ことを目的としています。皆様の生活を守れる
ことを、以上の資産運用と再分配、労働との一体化から目指します。…』 渡部は重い口を開いた。
「ここに書かれているように、トータル・リコ
ールは所謂、国家にとっての介在システムみた
いなもんだ。インターネットでサーバー管理さ
れた国民の情報や企業情報を政府へビッグデー
タを活用し、報告することによって、児島自身
も同様に一種の配当を受けている…。」
桐生が一枚の写真を取り出した。
「児島良一の一家は地元政治家や企業家、篤志
家などとの関わりがあり、今現在の人脈は、起
業する際にここから発生しているとみられます。」
渡部は腕時計をいじりながら、
「本人は赤坂の料亭に芸者を関係者が呼び寄せ
たそうだが、少しもしない内に帰っちまったそ
うだな…」
桐生は資料をめくり、
「はい、本人は人との関わりや交流の少ない人
物です。捜査上の関係者によれば、いつも黙
って人との関わりを避けて、運転手の運転する
車で何処かへ向かっている≠ニ 赤坂、六本木周
辺の料亭から同一的な証言があります。とにか
く謎の多い人物とされ、向かう先は政治家の自
宅や自身の自宅と本社ビルを往復…と言ったところです。」
渡部はその話が終わる間、その後もまるで関心
がないかのように黙った。 「渡部警部補、この件についての情報は、何か?」
渡部はずっと腕時計を指でいじくりまわしてい
た。
「警部補?」
「桐生」
桐生は少し、そして突然にも、拍子抜けしたが
、
「はい。」
渡部は
「今の与党はどこだ?」
桐生は
「え?…」
突然のことだったが、何かは分からずしも、了
解するように
「自由党です。」
渡部はその口を開いた
「ナチスドイツが独裁政権として、国家を機動
させるシステムとして体制としたのが国家社会
主義だ。これは国家を戦争の機動装置として利
用するために、計画的で画一的な社会主義的政
策や思想の下に、労働者を生産力としてその体制を行ったもんだ。」
桐生は訳が分からずにいたが、渡部は続けた。
「トルーマンドクトリン、ロシア、旧ソ連の独自
の通貨改革、東西ドイツの分裂…」
「渡部警部補?」
「ちなみにトルーマンはサイコパス的傾向が高
かったそうだ。」 桐生は抑えきれず、
「それと何か関連が?」
渡部は腕時計をいじくりまわすのを止め、
「国家の目的は何だ?統一だ。戦争は何故起こ
る?そもそもは一部の富裕層や体制への抵抗と
民衆への抑圧だ。じゃあ、その対義語は?」
桐生は警察学校で条件反射的に叩き込まれた号
令の点呼のように
「…平和と自由です。」
渡部はふ、と笑うと
「そうだ、でもな、その企業説明に書いてある
ように、それも同時に権利だ。国家があれば、
その為の管理体制がある。それはどういう意味
か分かるか?」 桐生は黙った。
「統制だ。完全な平和なるものはそうした統制
と監査でしか成り立たない…そのデータを指数
化したようにな。」
渡部はその過ぎたる一瞬に言い放った。
「児島良一は日本の国家主義化を謀っている…
国盗りだ。証拠を掴め。」
渡部は立ち上がると
「俺は庁舎に戻ってるぞ…一服してくる。」
その時計の針は現在から反対へと戻らないよう
に過ぎ去ろうとしていた。 ≫11 続き
「誰かが言った言葉だ。“事実とは事実として認
知されなければ、それは真実とはならない”って
な。」
「どういうことっすか?先輩?」
とある研究所での会話だった。内閣府にある「
経済政策研究所」では、縢祐介と沖島航汰が休憩中にバカ話をしている途中だった。
給湯室から沸かしたコーヒーを片手に二人は喫
煙所で話していた。
先輩である縢は、まるで先輩風を吹かせるよう
に
「いや、俺たちがやってることは何なんだよっ
て話だよ。実際に政権が変わって、佐藤首相に
なってからと言うもの、胡散臭いポートフォリ
オを組まされてさ…どうやったら、こんな政策
が上手く行くんだろうな、って。」 沖島は、まるで誰かを嘲笑するかのように
「そうですよねー…実際、誰が政府系企業の株
価を釣り上げてるのかって話ですよ。もしかし
て、裏には株価を釣り上げる為の組織が動いて
るんじゃないかって噂ですもんね。」
と言っていたが、何故このような政策をプラン
ニングしているのかという自嘲もその言葉の中には含まれていた。
縢と沖島が生きている時代の政策は、「市場経
済に対して政府が主導する」というものだった
。実際に政府の量的緩和によって生じた資金は
、政府がファンドを立ち上げることによって管
理され、その資金を政府が法人を設立すること
によって積極的に投融資を行い、資金需要を創
出していた。
縢はこれかと言わんばかりに
「そうだよ、それだよ。実際に役所仕事のキャ
リアの奴らに民間の経営なんて成り立つか?あいつらのやってる仕事自体、佐藤の言いなりで
、中身なんてありゃしない。政治家がこう言え
ばああだって、官僚としてのプライドはあんの
か?って聞きてぇよ。」 沖島はその言葉を聞いて、笑いながら、
「そうっすよねぇ…でも、院卒で末端の仕事を
やらされてる僕たちにとっては、ああと言われ
たら、こうするしかないんですよねぇ…」
縢は煙草を吸い切ると、
「ったく、しゃーねぇー!仕事に戻るか!」
と煙草を掻き消した。
「ようやく、仕事も本腰っすか、先輩?もう夕
方ですよ?」
沖島はまだ煙草を吸ったままパイプ椅子に座っ
て、冗談を言うように問いかけた。
「るせぇ!俺は追い詰められてから、本領発揮
すんだよ!土壇場の祐ちゃんっつわれてたくら
いだからな!」 「何すか、それ…」
半ば呆れながら、沖島は煙草を吹かしていた。
デスクに戻ると、縢はマウスを操作し、ファイ
ルを開こうとした。
「…さってと。」
縢は上層部から指示されたプランに対して、デ
ータ分析を行い、具体的に数値化するという業
務を請け負っていた。しかし、本当は縢にとっ
てはこの仕事は一番やりたくもない仕事でもあ
った。
一日の大半は仕事で、帰ってからも仕事のこと
が頭から離れない。縢にとっては、暇つぶしの
喫煙が唯一の生きがいだった。
縢がマウスを動かした時だった。Eメール宛に一
つの着信が入っていた。見慣れないメールアド
レスで、やたらとアドレスが長かった。
縢はセキリュティはしっかりしているはずだか
ら、スパムメールは届かないはずだが…と不審
に思いつつも、そのメールをこっそり自分用のU
SBに移した。後で、個人的に確認しようかと思っていた。
セキリュティが甘ければ、上司にどやされた挙句に、下手したら自分の首が飛ぶ。そういった焦りがとらせた行動だった。 「せんぱーい、まだ仕事しないんっすか?」
沖島が片手にエナジードリンクを持ってきて、
後ろから声をかけてきた。
「ほら、奢りっすよ。」
縢は自分の思い込みの強さに呆れ、その微かな
緊張から解かれたように
「…あ、あぁ、ありがとな!」
「先輩はだらしないっすからね。こうでもしな
いと。」
縢はすっかり忘れたみたいに
「余計なお世話だよ。」
と息をついた。
…何時間が経っただろうか。沖島は急用が出来
たと言って、一時間程前に帰ってしまった。
まるで、何かに取り憑かれたかのように縢は試
算データを打ち込んでいると、ふと先程のメー
ルのことについて思い出した。
縢は、自分がやっていることがまるで予め誰か
から咎められていたかのように躊躇っていたが
、自分のUSBを取り出し、メールのデータを開
こうとした。データを開こうとするワンクリッ
クが一瞬重い空気と時間を止めたかのようだっ
た。 そのメールには動画のデータが貼り付けられて
いた。縢は誰かから自分の意思を突き動かされ
ているかのように、そのデータを開いた。
動画が始まると、ザーッというノイズとともに
ガイフォークスの仮面を被った男が出てきた。
「何だ、いたずらか…」
セキリュティが甘すぎたか、また上司に余計な
ことを報告しなくてはいけない、面倒くさいな
、と縢は思った。
しかし、縢はこの仮面の男が喋るものかと思っ
ていたら、突然画面が切り替わった。何のこと
か?縢は倒れた背もたれから少し前のめりに画
面を見つめた。
何の風景か…恐らく、縄文時代か弥生時代の生
活風景のように思えた。高床式倉庫に民衆が米
俵を運ぶ様子が見える。
その映像が数秒間流れた後に、急にキィーンと
いう金切り音のようなノイズに、画面がことあ
るごとに変わっていた。 「何だ、これ…」
ドォーと水が流れるような音とともに人々が一
つの柱を中心として周りを囲んでいる。辺りは
草原で、薄暗かった。
そしてまた、突然画面が切り替わった。神社の
中を映し出しているのだろうか…その中には誰
も映っていない。次から次へと画面は移り変わ
り、皇居が映し出されたり、時には場所は東南
アジアだろうか…白い建物の明るい黄緑色の屋
根が爆破され、その目の前には車がぶつかりそ
うな勢いでせめぎ合い、戦車と共に兵士がゲリ
ラ戦を開始した。都市部の街中を兵士が発砲す
る光景は、異様であり、全ての世界が破滅して
いくようにも思えた。
世界中が戦地となる光景が映し出され、それは
まるでこの世界を清く洗い流し、破壊と再生を
謳うような集団自殺殺戮のようにも見えた。 最後に、ガイフォークスの仮面の男が出てくる
と、聞き取れるか聞き取れないかの言葉で、
「この国の禁忌」
そして、
「…第三次…世界…大…戦…は…必然的に…始
まる。」
すると、寺院の鐘が鳴る音とともに、ある大き
な神社が映し出された。その映像とともにパソ
コンのモニターは真っ暗になった。 以上です。いずれ、続きを書けたら、ここで発表します。では。 家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。
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PS7