【短編よりも】掌編小説探求スレ【短い】
掌編小説専門のスレッドです。
短いからこそ難しい、でも、わずかなページで輝くような物語を紡げたら…
そんなことを夢見て探求するスレッドです。
ひとまず、私から一編の掌編小説を上げてみたいと思います。
作品うp歓迎、感想うp歓迎です。 タイトル:香る風
※1※
姉の衣里(えり)と弟の理雄(りお)は、母親にお使いを頼まれた。
それは二人にとって生まれて二度目のお使いだった。
最初のお使いは、近所の雑貨屋で洗剤を買ってくるという易しいものだった。
問題なく順調に目的の品を買い、まっすぐ家に帰ってくることができた。
玄関をでるとき母親に渡されたメモをなくさず持っていたので、
洗剤の銘柄まで要望どおりのものを買えた。だが今回は少し難しい。
近所の雑貨屋で洗剤を買うまでは前回と同じだが、そのあとが少し難しい。
まず電車に乗る。隣の駅で降りる。次にバスに乗る。五番目のバス停で降りる。
駅からはいろいろな便のバスがでている。「三吉町行き」のバスを間違わずに選ぶ
必要がある。分からなかったらバス停で立っている人に聞けばいいと母親が教えた。 ※2※
午後一時、二人は出発した。三階建ての公営アパートを出て雑貨屋へ。
姉の衣里が前を歩いた。理雄は遅れないようについて行った。雑貨屋に入る。
「これください」
買い物はあっけなく終わった。袋を手に提げ衣里は店を出た。
陳列されたデッキブラシに目を奪われていた理雄はあわててついていった。
もう少しで自動ドアに挟まりそうになった。歩くこと十分。駅に到着した。
販売機で切符を買う。隣駅まで小人二枚なので少額で済んだ。
預けられた財布にはまだ十分な現金があった。衣里は電車の時刻を確かめた。
目当ての電車は五分後にやってくる。二人はホームへ行った。
電車が停まりドアが開くなり降りてくる乗客たち。
その人波に紛れないよう距離をおき、あたりが静かになってからおそるおそる乗り込んだ。 ※3※
隣の駅までは5分とかからず到着した。理雄が先に電車を降りた。
そして、出口へ向かってホームの上を駆けていった。
衣里は見失わないよう注意して追いかけた。
改札を抜けバスに乗った。三吉町行きのバスは簡単に見つかった。
駅から出たとき、すぐそばの停留所で停まっていたのがそれだったのだ。
バスには数人しか乗っておらず、後ろから三番目の席に二人並んで座った。
大きな交差点を右に曲がり、駅周りのにぎやかな場所から静かな住宅街へ。
二人は間違わずに五番目の停留所で降りることができた。
バス停で停まった回数を理雄は指折り数えていた。
「降りるよ」
席から立とうとせず窓からじっと外を眺めていた理雄を衣里がうながした。
着いてしまった。目的地まであっけなく。電車もバスも大したことはなかった。
衣里は理雄の分と合わせて二百円の運賃を支払いバスを降りた。
理雄は昇降口のステップ最下段から両足そろえて跳び降りた。 ※4※
※4※
二人は並んで歩いた。これからどこで何をするべきかはわかっている。
バス停にほど近い白い壁の7階建てマンションに入っていった。
一階のエントランスフロアに備え付けられたインターホンで
505のナンバーを押し、呼び出した。まもなく男の声が返ってきた。
その声を聞いて二人は少し安堵した。
「なんだ、おまえたちだけで来たのか」
スピーカー越しの声。少しこもって聞こえるが、それはまぎれもない父親の声だった。
そしてドアの鍵が開く。二人は505の部屋を目指しエレベーターに乗った。
衣里は預けられた財布の中から一通の手紙を取り出した。茶色い封筒に入った手紙だ。
今日これを父親に渡すようにと命じられたのだ。お使いを頼むときの
母親の態度から察するに、父親にこの手紙を渡すことは、洗剤を買うことよりも
はるかに大事なことらしい。何が書かれているのかはわからない。
見てはならないと言われていないが、衣里は見ようとしなかった。
見てはならないことが書いてあるような気がしたからだ。
エレベーターの中で何が書いてあるのと理雄が聞いてきても、
さあ、わからないとだけ返事をした。 ※5※
505と書かれたドアをノックした。父親はすぐに現れた。
「よく来たなぁ」
これ、と言って衣里は手紙を差し出した。
それを受け取った父親の表情がたちまちくもるのを見て衣里は思わず後ずさりした。
「汚いことを…」
父親は封筒を開けることもなくそのようにつぶやくと今度は
急に笑顔になって穏やかな口調で二人に話した。
「ごめんな、父さんちょっと忙しい。おまえたちのことは愛しているし
今日だってこの新しいおうちに入れてやりたいところだが、
ちょっと忙しいもんでな。ごめんな」
衣里も理雄も何も言わずじっと父親の顔を見ていた。
「ああ、そうだ、牛乳でも飲むか?こんなとこまで来て疲れたろう?
コップに入れて持ってきてやるから。ちょっと待ってろ」
玄関のドアが閉ざされた。
「行こう」
理雄は衣里の手を引いた。衣里はこくりと一度うなずいて歩き出した。 ※6※
「ねえ、あれ」
理雄が指さす先には、ちょっとした空地があった。
住宅街の中ぽっかりと空いたスペース。そこに何があるというわけでもない。
ただ草が生い茂り、荒んだ土地があるだけ。だが、なぜだか心が引かれた。
空はまだ暗くない。導かれるように衣里と理雄は歩き出し、空き地の中へ踏み入った。
風が吹いている。穏やかな風が空き地を通り抜けていく。
隅の方で横倒しにされた土管。そこに衣里は腰掛けた。
理雄は空き地の真ん中でしゃがみ込んだ。
「お父さんはあの部屋にアイジンを呼んでるんだ」
理雄が言った。今まで考えていたことが衣里の口からこぼれてしまいそうになった。
それは決して言わないと決めていたことだった。理雄は立ち上がり、
衣里が抱えていた買い物袋を指さして言った。
「貸して」
衣里はアイスクリームでなく洗剤の方を袋から出して渡した。
理雄はそれを受け取るなり開封した。そして箱容器の中に収まった粉末をじっと見た。
何をする気かと衣里が聞いても理雄は答えず、そのままだまって背を向けた。
そして粉末を一掴みして空き地の真ん中に向かって撒いた。風に乗って高く舞い、
散らかったまま地に落ちた。衣里はぼんやりとその様子を見ていた。
それから何度も理雄はその粉を撒いた。ふっと風が香る。清潔な匂い。
衣里も理雄も目を閉じた。まるで楽園にいるような気分だった。
おわり 私の実力は、まあこんな感じです。
まだまだじゃん、この表現はいいね
いろんな感想あるかと思いますが、
自分としてはまだまだ発展途上、成長段階だと思ってます。
よろしくお願いします。 大ちょんぼが見つかりました。
5と6の間にこれを入れてください。
※5−2※
エレベーターに乗り一階へ降りた。何に目をやるということもなく二人はただ出口を目指した。
そして、マンションを出た。そばにあるバス停で帰りの便がやって来る時刻を確かめた。
まだかなりの時間待たなくてはならないことがわかった。
「のど渇いた」
理雄が言った。衣里はあたりを見回した。すると、少し離れたところに
コンビニエンスストアがあった。そこへ行くことにした。財布にはあと九百円あったが、
お駄賃は百円までと言われていたので買えるものは限られていた。
「これがいい」
そう言って理雄が指さしたのはカップに入ったアイスクリームだった。
「わかった」
買って外へ出た。ぴったり百円だった。店を出てバス停まで戻ろうとしたときだった。 【話題】これぞ日本の誇りっ!!なぜ日本人は世界中で愛されているのか?日本人の凄さについて外国人100人に聞いてみた【最強】
https://www.youtube.com/watch?v=P4UD7b6h2KM 徒然なるままに――手持ち無沙汰にやる事も無く、ただぼんやりと一日を過ごす。
そんな一日に憧れを抱く程度には、毎日を忙しく生きているわたしだけれど、それでもちょっとした余暇程度は与えられている。
わたしの勤め先はそこまでブラックではないのだ。多分。
その貴重な余暇を費やして、今わたしはちょっとした旅に出ていた。
ちょっとした……本当にちょっとした旅だ。特に行き先を決めるでもなく、なんとなくブラっと電車にのって降りて、そこで目に付いた
名所のような場所に出向く、日帰りの、旅と言えるかどうか微妙なラインの行程。
これも『徒然なるままに』なのだろうか。その割にはさっき乗り継ぎ損ねそうになって全力疾走したせいで、ぼんやりには程遠い気分だけど。
「あ、すいませーん」
まあ、そんな微妙な気分は、電車から降りてすぐに吹き飛ぶ事になる。郊外の、地元ではちょっと知られた観光名所――と言っても
名前先行でその実風景がいいだけの、他に何も無い場所だ……ってなんでそんなトコに来てるんだろわたし……――の、記念撮影に
ピッタリの銅像がある広場に来た瞬間、わたしはそれと出会った。
……これって漫画かアニメなの?
「……はい?」
かけられた声に振り返ると、そこには運命がいた。
手にカメラを持った、まるで春風のような笑みを浮かべた青年。歳の程は、おそらくわたしと同じくらいだろうか。
一目惚れという現象を全くこれっぽっちもかけらほども信じていなかったわたしは、それが何なのか最初わからなかった。鼓動が
突如として高鳴り、頬が赤くなり、その事を相手に気取られないかどうかが気になり、彼の笑みから視線を逸らしたくなる衝動に
駆られ――そんな混乱に収拾を付けるのにたっぷり数十秒。彼はと言えば、キョドってるわたしを前に、笑みを崩さずじっと待ちの態勢だ。
「ああ、うん……ごめんなさい、ちょっと……その、驚いてね?」
「突然声をおかけして驚かせてしまったようですね。申し訳ありません」
その、まるでおとぎ話の王子様がするかのような優雅なお辞儀――という程でもない極普通のお辞儀がわたしにはそう見えていた――に、
わたしは確信していた。確信せざるをえなかった。
これはアレだ。間違いない。一目惚れ。そうだな、うん、間違いない。
わたしは総結論付けざるを得なかった。今まで信じてはいなかったが、どう考えてもわたしの知識はこれはソレだと言っている。
これは一目惚れというやつだ。どうやらわたしは、この初めてあった、名前も知らない彼に一目惚れしてしまったらしい。
……なにゆえに?
何事も理詰めで考えるのはわたしの長所であると共に欠点でもあると思う。散々会社の男どもからは「お前は女にしておくにはもったいない」
とか揶揄され、漢と付き合っても長続きしないのはそのせいだろうとも思うが、そのおかげでこの歳で課長までやれているのだから、欠点では
あるにせよ長所と言えないわけでもあるまい。
でも、いくら理詰めで考えても、頭の中では?が渦巻くばかりでさっぱり答えは出ない。その礎になるだろうとっかかりすら無い。
暗中模索、五里霧中。何なのだこれは一体どうすればいいのだという、いつぞやどこぞのゲームで聞いたセリフが思い浮かぶ。
「えっと……あの、大丈夫ですか?」
「あ、ひゃい!?」
顔が突如として近くにあった。
いや、実際には突然近くにあったわけじゃなくて、突然目の前で固まってしまったわたしを見かねて彼が様子を伺いに近づいてきた
だけだとは理性ではわかったのだけれど、その理性はもはやかけら程しか残っていないらしく、わたしはただただ慌てるばかりで
混乱はますます加速していく。
有り体に言って、彼はそんなにカッコイイという程整った造形はしていなかった。ごく普通。客観的に言って標準レベルの容姿だ。
背格好も中肉中背。痩せすぎてるでもなし、太っているというわけでもない。ごくごく普通の日本人。
ただ――一つだけ彼が他の人と違ったのは、その笑顔だ。わたしがプロデューサーだったら彼を間違いなくスカウトしていただろう……
って何の話だ。混乱しすぎだぞわたし。
とにかく、彼の笑顔は柔らかかった。なんだか、何もかもを包み込んでくれそうな、そんな抱擁感に満ちあふれていた。
だから――一目惚れしたのだろうか? いや、待て、そんな単純な……。 「すいません、ひょっとして……男の人が苦手だったりします?」
「……あ、いえ、そんな事は、全然。うちの職場も男ばっかりで、セクハラバリバリかましてきますけど毎日蹴倒してますし!」
「良かった。怖がらせてしまったのかと」
「すいません、お気を使わせてしまったみたいで……で、わ、わたしに何か?」
ちょっとどもったけど、まあごく普通に会話できたのは上出来だったと思う。なんか要らん事も言ったような気がするけど。
それでも十分挙動不審だっただろうわたしの様子に、彼は手元のカメラを差し出して、わたしにこう言った。
「ちょっと、二人で写真撮りたいんで、シャッターお願いできますか?」
そう言って彼が指さしたその先には、彼とよく似た柔和な笑みを浮かべた、一人の女性が立っていた―――――― 「ぎゃはははははははははははははははははははははははは」
よく、変にまじめに励ましたりせずに笑い飛ばしてくれる友達の方が、失恋の痛手は深くならずに済むとか言うけど、それは嘘だ。
くっそムカつくしものすごい傷つく。普段だったら間違いなく殴ってただろう。今はその元気も無いけど。
「で、一目惚れして五分かからず失恋? で、お相手さんと彼との2ショットはご丁寧に撮ってあげた? アンタアホ? 笑うわこんなもん」
「……アンタに話したわたしが馬鹿だったわ」
同期の友人――わたしと違ってのんびりマイペースなので役職にはついていない平総務の娘――に翌日の昼休みにこの件を話した所、
ご覧のとおり大爆笑された。まあ、誰かに話聞いてもらいたかったって欲求はあったし、こうなるだろう事は予想もしてたけど……やっぱ
殴りたいわこいつ。
「笑うがいいさー。こっちにゃ殴る元気もないからさー」
「いやー、ホントごめん……これまでいくら男から振られてもぴんしゃんしてたアンタが、まさか一目惚れして、その上五分で失恋とか
ほんっきでネタとしか思えない目に遭って激凹みしてるとか、そこら辺のコメディより面白くて、つい」
「……あー、こんだけ凹むって事はマジボレだったのかなー、わたし」
自分でも未だによくわからない。一目惚れなんて信じてなかったし、アレがそうなのだろうとは思うけど、本当にろくに性格も何も
わからない相手をそこまで好きになってしまうなんて事があるのだろうか。わたしの中の理性はその点非常に懐疑的だった。
でも、わたしの中の本能は、YESYESYES!の大合唱だ。お前はホントにあの人に惚れたんだよ、と。惚れたら負けってのはホントだな……
なんだこの無意味な敗北感。だるい。モチベーション上がんない。死にたい……とまでは思わないけど、本気で有給の消化を
考えた程度にはわたしは参っていた。
「ま、人生万事塞翁が馬って言うしね、その内今回の分の穴埋めにいい事あるわよ」
「……なんか慰められてる気がせんぞー」
「あら、気づいた?」
「元気になったら覚えとけよぉう」
「はいはい……で、なんだったっけ?」
「やっぱ今すぐ殴る……殴りたい」
「あはは……まあ、でも、いい事があるかもってのはホントよ。今日の占い見た?」
「占い?」
そういえば……今日はいつも見ている朝のニュースの占いを見そびれていた。それだけ打ちひしがれてたのかしら……。
「あなた牡羊座だったでしょ? 出会いは信じ続けるが吉、だってさ」
「……信じるも何も」
わたしは横恋慕の趣味は無いし、そもそもまた会える可能性もほぼゼロだし。
「まあそう言いなさんなって。私の言う事信じて裏切られた事がある?」
「……裏切られた事しかないんだけど」
「じゃあ今回は信じるのが正解ね。人生万事塞翁が馬って言うし」
「お前それただ気に入ってるから言いたいだけだろ」
「あら、バレた?」
彼女はそう言って立ち上がると
「ま、来週くらいを楽しみにしときなさいな」
そんな言葉を残して、休憩室を去っていった。
来週・・・? 確かうちの部署に新しく人員が配属されるとか言ってたけど……
「………………」
……まさか、ね。これは漫画でもアニメでもない、わたしのリアルな人生なんだから、そんな事があるわけ、ね。
「……ま、気を取り直して仕事に活きるかー!」
一週間後、事実は小説よりも奇なりという言葉の意味を、わたしは実感する事になる。
もっとも、あの時彼のとなりにいた女性が誰なのかを知るのは、そのまたずいぶん後になるのだけれど。 おわり 【特務機関:怪人運用支援局】その5【TRPG】
名前: 創る名無しに見る名無し
E-mail: sage
内容:
ジャンル:バトル、現代ファンタジー
コンセプト:超能力なし、最大の武器は己の肉体
期間(目安):特になし
GM:あり
決定リール:相談の上で計画的に
○日ルール:5日。相談の上で延長可
版権・越境:なし
敵役参加:なし
避難所の有無:ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/21967/
テンプレ
名前:
性別:
年齢:
性格:
外見:(容姿や服装など)
戦闘方法:(どんな戦い方をしますか)
志望理由:(なんで支援局に就職したの?)
備考:(その他のアピールポイントはこちら) 家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。
グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"
K1B2F88XM8 知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』
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暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
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