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皇帝「“地球”を侵略する」参謀「待った!」
0001創る名無しに見る名無し垢版2013/12/19(木) 12:22:08.68ID:lQ0dBpbP
皇帝「どうした?この野蛮人だらけの惑星に危険があるのか?」

参謀「陛下、我が軍の力はこの銀河系の中でも最強だと私も自負しております」

皇帝「ふむ」

参謀「しかし、慢心しすぎてコトを急いてしまっては思わぬ結果を招く場合があります」

皇帝「そうだな、気をつけよう」

参謀「そこで提案します。地球についての情報を集めましょう」

皇帝「ほうほう」

参謀「我が帝国の統治も上手くいっておりますので、もう少し時間をかけても問題ないでしょう。いかがでしょう?閣下」

皇帝「そうだな.......採用で」
0002創る名無しに見る名無し垢版2013/12/19(木) 12:30:54.67ID:lQ0dBpbP
皇帝「で、どういった作戦で地球の情報を集めるのだ?」

参謀「幸いにも我々サクソウ人と地球人は同じ人間型の種族でございます。そこで、言語変換装置と原住民の服を装備させれば地球人にバレないはずです」

皇帝「ほぅ、潜入調査というわけか。」

参謀「なかなか有難いです、これなら有効な情報が集められるでしょう。」

皇帝「地球の大気はサクソウ星と同じだからな........早く征服してしまって俺の別荘を建てたい.......」

参謀「任せてください!」
0003創る名無しに見る名無し垢版2013/12/20(金) 12:18:12.13ID:uUiLmnIw
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ベースに敵が侵入しました!
コアが攻撃されたわ!
0004創る名無しに見る名無し垢版2013/12/20(金) 12:20:59.88ID:uUiLmnIw
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ベースに敵が侵入しました!
コアが攻撃されたわ!
0005創る名無しに見る名無し垢版2013/12/20(金) 12:21:44.40ID:uUiLmnIw
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ベースに敵が侵入しました!
コアが攻撃されたわ!
0008創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 11:15:40.16ID:M5qIFfDe
皇帝「聞こえるか?参謀
   こちら、皇帝、太陽系第三惑星、地球に潜入した。」

参謀「重力波通信の状態は良好です、陛下。
   状況はどうですか?」

皇帝「今日は休日なのだろうか、やけに人が多い
   しかし、参謀幾つか疑問がある」

参謀「なんでしょうか?陛下」

皇帝「この辺りの地域は、髪の色が黒の人種が多いようだ
   我々緑色の髪のサクソウ人は非常に浮いているように
   思うのだが」

参謀「そこは問題ありません、陛下
   なんでも、その地はアキハバラと言いまして、
   コスプレと言う文化が根付いているらしく
   緑色の髪の人間は珍しくないそうです」

皇帝「そうか?あまり緑色の髪の人間は見ないのだが、
   やはり偽装をしたほうがよかったのではないか?」

参謀「いえ、これはあくまで潜入任務です
   それに我々の文明機器を下手に持ち込んで、奪われて
   敵に技術を与えてしまっては厄介です」
0009創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 11:17:12.82ID:M5qIFfDe
皇帝「ふむ、一理あるか?
   で、私の装備はどこにある?」

参謀「装備ですか?」

皇帝「原住民と戦闘になった時の切り札だ」

参謀「ありませんよ?」

皇帝「高分子カッターは?」

参謀「ありません。」

皇帝「ブラスターガンは?」

参謀「ありません。」

皇帝「ははは、せめて
   火薬銃ぐらいは」

参謀「あのですね、今回の任務はあくまで潜入任務なんです
   こっそりと原住民の生態を調べるのが目的なんですよ?
   武器なんてぶら下げてたら、不審人物ですって
   宣伝しているようなもんじゃないですか」
0010創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 11:26:48.99ID:M5qIFfDe
皇帝「しかしだな、私は皇帝だぞ?
   丸腰で歩くと言うのはだな・・。」

参謀「まさか、皇帝陛下とあろう方が怖いんですか?
   文明ランクが5は下の原住民の惑星が?
   数多の惑星を束ねる皇帝陛下が!?」

皇帝「こ・・怖い訳ないだろう、
   しかし、原住民の住む惑星に単身で潜入して
   丸腰というのも。」

参謀「ご心配せずとも、その地域は極東のニホンと言う地域で
   ここ数十年、戦争の形跡も全くない
   平和ボケした国でございます」

参謀「その星の中でも非常に治安が良い区域であり、
   調査書によりますと『水と安全がタダの国』だそうです
   誰も武器なんて持ち歩いていないでしょう?」

皇帝「た・・確かに。
   治安が悪いようには見えないが」
0011創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 11:39:00.04ID:M5qIFfDe
参謀「質問は以上ですか?」

皇帝「いや、一番聞きたいのはだな」

参謀「はい」

皇帝「なんで私自ら、単身で現地に降りないと
   いかんのだっ!」

参謀「そりゃ、その星を欲しいと言ったのは貴方でしょうに
   大体、自分の目で見無いモノは信用しないって
   いつも貴方が言っているんじゃないですか」

皇帝「そ・・そんな聞き分けのない事、言ったか?」

参謀「とにかく、その地域はこの惑星で一番といっても
   過言ではないくらいに安全な地帯です、
   それに、何かありましたら私も本船からサポートしますし、
   いざとなったら、強制転移できますから」

皇帝「う・・うむ」

参謀「そんな訳で、調査よろしくおねがいします」

皇帝「お・・おい!参謀!
   勝手に通信を切るな!参謀ーー!」
0012創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 11:49:09.06ID:M5qIFfDe
皇帝「全く、面倒な事になったな
   潜入捜査って言ったって何をすればいいのやら」

ティッシュ配り「メイド喫茶ですー、よろしくお願いしまーす」

皇帝「・・ん?うむ。」

 考え込みながら歩いていると、突然受け渡された
モノを反射的に受け取ってしまう。

 ティッシュ配りは皇帝に渡したモノと同じモノを、
次々と人々に受け渡していく。

皇帝「・・・・・なんだ?コレは・。」

 押売りかとも思ったが、対価を要求するような気配は無い、
現に、皇帝と同じように渡された通行人は対価を支払うような
素振りは全く見せていない。

 自動的に通貨が引き落とされるのだろうか?

 しかし、引き落とされるべき口座は持ち合わせていない、
文明の交流が無いこの惑星に自国の通貨が通用するとも思えない。

 皇帝、超混乱。(良い人)
0013創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 12:00:57.95ID:M5qIFfDe
 耳の後ろに仕込まれた骨伝導の重力通信機を通話状態にして
コールする、外見的には通話せずに独り言を喋っているように見えるはずだ。

 まさか、この星の軌道衛星上でステルス状態で待機している、
異星人の船と交信しているとは、誰も気づかないだろう。

皇帝「参謀、参謀」

参謀「はいはい、こちら参謀
   なんですか、早々に」

皇帝「何か妙なものを渡された、そちらで解析できるか?」

 皇帝は受け取ったモノを、空に掲げる
大抵のモノなら、こうする事により、上空の本船から物質のチェックを
行う事が出来る。

 ぶつぶつと独り言を言いながら、ポケットティッシュを空に掲げる
緑髪の男に、周囲の人間は奇異の目を向けているが、
混乱状態である皇帝はまった気が付かず、また・・話掛けて来る人も
居なかった。(日本人)

参謀「塩化ビニール製の包みに包まれた、薄いシートのようですね
   記載された文字は・・『メイド喫茶××× 新規Open』と
   あるようです」

皇帝「どういう意味だ?」

参謀「つまりは広告のようです」
0014創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 12:15:42.82ID:M5qIFfDe
皇帝「メイド・・とは、何だ?」

参謀「清掃、洗濯、炊事などを行う使用人の事です、
   多忙な主人に代わって、家事全般を担う家政婦
   のようです。」

皇帝「つまり、ホームガイノイド販売ショップの
   売り込みと言う訳か?
   しかし、驚いたな・・書かれたこの絵は
   まるで人間そのものではないか」

参謀「いえ、ガイノイドではないようです
   労働力を人手で売り込みしているのでしょう。」

皇帝「なるほど、つまりああやって労働力の
   求人を行っている訳だな、この星は」

参謀「そのようです、基本的に作業は人手で行っているのでしょう。」

 言われてみると、店の店員も全てヒューマノイドではなく、
完全に人員を使っているようだ、客とのやり取りが好きで
わざわざ店番を趣味でやる人間も居るが、基本的に品物は
電子空間ネットワークで陳列され、購入と同時に転送されるのが
サクソウ星の商売の仕方だった。

 労働力は基本的に、安価なヒューマノイドの仕事。

 古い商品が売れ残る事も殆どなく、場所も取らない。

皇帝「全く、非効率の塊だな、この星は」

参謀「この星の文明レベルなら
   この程度でしょう、楽に制圧はできると思います」
0015創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 12:28:42.05ID:M5qIFfDe
 怪しい物体でもなく、広告と言うのなら無料で提供されたものなのだろう
このティッシュと言う物が何の役に立つのかわからないが

 この星の文明を調査するためにも、持ち帰るべきだし、持っていても
損は無いだろうと思う。

 着ていたジャケットの左ポケットにモノを突っ込むと、ポケットティッシュは
消失し、参謀の居る船へと転送された。

 しかし、今回のモノは無料で供給されたとは言え、
この星の通貨が全く無いのは考え物でもある。

 皇帝は三度通信をONにする。

皇帝「参謀、参謀!聞こえるか?」

参謀「なんなんですか、陛下!
   要件は一度で済ませて下さい!こっちもヒマじゃ
   ないんですから」

皇帝「・・・お前、本船から私に様子を常に見守っているんじゃ
   なかったのか?」

参謀「こ・・細かい事は気にしないでください、
   それよりも、どうかされたんですか?」

皇帝「金が無い。」

参謀「は?」

皇帝「金くれ、参謀。」

参謀「陛下、まさか部下の私に金を借りる気なんですか?」

皇帝「じゃなくて、この星の通貨を持ち合わせていない、
   用意できないか?参謀」
0016創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 12:54:38.58ID:M5qIFfDe
参謀「用意と言われても、デュプリケータ(複製機)で
   生成するも、流通通貨のサンプルが無いと
   生成できませんよ。」

皇帝「しかし、これは結構問題だぞ?
   調査するにも、この星の通貨が無いと行動に
   制限がかかる」

参謀「そう言われましても、通貨のサンプルが無いと
   偽造通貨も生成できないのですが。」

皇帝「つまりは、流通通貨のサンプル収集が
   急務と言う訳か。」

参謀「そう、なりますね。」

皇帝「面倒だな。」

参謀「ええ。」

皇帝「もう面倒だから、滅ぼすか。」

参謀「・・・・・・。」

 皇帝の言葉に参謀の沈黙する様子が、通信先から伝わってくる、
ややあって。

参謀「・・・・・・陛下。」

皇帝「・・・な、なんだ。」

参謀「陛下は、数多の星を統一するサクソウ星の皇帝陛下ですよね?」

皇帝「・・・どうしたんだ、急に。」

参謀「その皇帝陛下が、『金がねーから、この星滅ぼすわ』
   と仰るのですか?嘆かわしい」
0017創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 12:58:26.19ID:M5qIFfDe
参謀「そこらの人間に
   少しお金を見せて貰えば、良いじゃないですか、」

皇帝「ふむ?」

参謀「資料によると、この国の人々はお人よしで温厚のようですから
   頼み込めば、通貨ぐらい見せて貰えるかと」

皇帝「それもそうだな、何も貰おうって訳じゃないんだ
   少し見せて貰うだけだからな」

参謀「先程と同じように、空に掲げてもらえれば
   こちらで解析して、デュプリケータで精製して
   転送しますから」

皇帝「了解だ、その作戦で行こう」
0018創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 13:02:57.63ID:M5qIFfDe
 駅前を通行している、一人の兄さんに目を付けてみる。

皇帝「すいません、少しお金を見せて貰っていいですか?」

兄ちゃん「(無視)」

皇帝「ちょっと、見せて貰うだけで良いんですって」

兄ちゃん「一体、何なんですか?貴方」

皇帝「少しだけ、お金を見せてもらえるだけでいいんですって」

兄ちゃん「しつこいです、いい加減にしてください
     警察呼びますよ?」

皇帝「だから、取りはしないって、見せて貰うだけで
   いいんだって。」

 兄ちゃんがスマホを懐から取り出して非常通話ボタンを押す。

兄ちゃん「あー、もしもし、警察ですか?
     ええ、事故じゃなくて事件のほうです
     秋葉原の駅前で変な人に絡まれまして、
     金銭を要求されているんです」

 何かしている様子に、不安になった皇帝も通話スイッチを入れて
参謀を呼び出す。

皇帝「参謀、『ケーサツ』ってのは、なんだ?」

参謀「資料によりますと、犯罪者を取り締まる組織のようですね、
   関わると厄介な事になりそうですね、
   逃げた方がよさそうです」

皇帝「悪かった、邪魔したな」

兄ちゃん「オイ!コラ!
     逃げてんじゃねーよ!」
0019創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 13:25:44.17ID:M5qIFfDe
 参謀の助言もあって、しばらく駅前から人の少ない通りに
外れて時間を潰してみる。

皇帝「参謀、この星の連中はお人よしで温厚じゃなかったのか!?」

参謀「さすがに言動が不審だったようです。
   いきなり『金を見せろ!』と言われれば
   不審にも思いますね」

皇帝「思っていたら、注意してくれよ!」

参謀「いえいえ、主君の会話に割り込む程
   私は不作法モノではありませんので」

 しかも慌てて走って逃げたので喉が渇いて来た、
思えば、この星に降りてから何も口にしていない。

皇帝「参謀、せめて食料ぐらい転送してくれよ」

参謀「この星には空間転送の技術は無いですからね
   転送する瞬間を見られたら、さすがに不審に思われますよ
   やはり可能な限り、現地で収集していただかないと」

 参謀の言葉に諦めて、とぼとぼと歩きだす皇帝、
ふと、道の脇に大きな箱が置いてあるのに気が付く。

皇帝「これは、何だ?」

参謀「どうやら、飲料品の自動販売装置のようですね
   通貨を入れると、飲料が販売されるようです」

 どんなな味の飲料があるか全く想像もつかないが、
大き目のボトルの中に、若干記された値が安く記されたものが
陳列されている。

皇帝「・・・・ミネラル・ウォーター?」

参謀「水のようですね」

皇帝「この国は『水と安全はタダ』なんじゃなかったのか?
   しっかりと、金額が書かれているのだが」

参謀「おかしいですね、資料に誤りがあるのでしょうか」

皇帝「・・・・・・・はぁ・・・。」

 どうやら、喉を潤すにも金が必要なようでもある、
遠目に橋があるのが見えるし、おそらくそこには川があるのだろうが
川の水が飲用に適していないのは、いくら星がちがくても分かる。

 というより、色がヤバそうだし。
0020創る名無しに見る名無し垢版2013/12/22(日) 13:41:07.03ID:M5qIFfDe
皇帝「参謀、これは飲料の自動販売機なんだよな?」

参謀「はい、そうですね」

皇帝「と、いう事はこの中にはお金が入っている訳だ」

参謀「電子マネーではなく、通貨が流通しているとするならば
   そういう事になりますね
   つり銭口と、紙幣投入口があるという事はおそらく
   お金が入っていると思われます」

皇帝「壊せば、通貨サンプルは手に入ると思わんか?」

参謀「しかし、電子キーではなく
   物理キーによって厳重にロックされておりますよ?
   まさか?」

皇帝「本船から、衛星砲で壊せないか?」

参謀「無茶言わないでくださいよ
   街が全部消し飛びますよ?」

皇帝「どのみちー、この星"侵略"する気だしー」

参謀「なるほど、我が主君は金が無いからこの星を
   侵略する訳ですな
   平和で温厚な人々が暮らすこの国を」

皇帝「う・・そう言われると、なんか
   悪者っぽいな」

参謀「自販機荒らしを考える時点で
   善人ではないですけどね」
0022創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 09:16:42.30ID:qFgd7qVZ
皇帝「腹減ったなー」

 結局、騒ぎにもなると思われるので、
自販機荒らしを諦めて、秋葉原の街をとぼとぼ歩く皇帝。

声『おいしくなーれ、もえもえキュー♪』

 肩を落とした皇帝とは対照的に、そこ抜けに明るい声
(どうやら、先ほどのメイド喫茶の呼び声が録音された音声らしい)
が街に響く。

ケバブ屋「ィラッシャイマセーィ!オイシーヨゥ!」

皇帝「あぁ…美味そうな匂いだなぁ〜」

 どうやら、この星の食べ物はサクソウ星の人間にも
受け入れられそうでもある。

 よく考えたら、通貨のサンプルを船に送って
複製して転送してもらえるなら、食料を転送してもらうのも
変わらないんじゃね?とも思ったのだが。

 曰く。

参謀『現地の食料を食べてみるのも、調査の一環なんじゃないですか?』

 などと、言われたりもしたのだ。

 まぁ、確かに
髪の色以外はサクソウ人も地球人(この辺りは、日本人が多く
生息しているらしいが)も大差ないようで、露店で売っている
食品が食えない事もないだろうから、入手してみたい所でもあるし。

 現に、食指が働いている訳なのだが。
0023創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 09:31:47.10ID:qFgd7qVZ
皇帝「本当、美味そうだなー」

 地球の食べ物は諦めて・・と言うより、もういっそ
侵略してから、ケバブを食べるのもいいかもしれない。

 ドネルケバブ(と、言うらしい)を食べたい・・
地球を侵略するには必要充分な理由なんじゃないだろうか?

 などと、栄養が行き渡らない脳で、軽く脳内シュミレーションしてみる。

 ◆脳内シュミレーション

参謀「諸君!我々の次なる戦いについて、皇帝陛下御自ら
   激励の言葉がある、心して聞きたい」

皇帝「我々の次なる戦いは、太陽系第三惑星
   地球だ!」

部下達「オォオオオオオォオォォォ!(割れんばかりの声)」

皇帝「かの星は資源に恵まれ、さらに70億を超える
   労働力もある。」

部下達「オォオオオオオォオォォォ!(割れんばかりの声)」

皇帝「そして、私はあの星にある
   ドネルケバブを食べたい!」

部下達「Boooooooo!(割れんばかりの声)」

参謀「お前ら!皇帝陛下の御前だぞ!
   オイ!コラ!モノを投げるんじゃない!
   椅子はあぶねぇ!椅子はヤメろ!」

 ◆脳内シュミレーション 〜終了〜

皇帝「……………はぁ。」

声『おいしくなーれ、もえもえキュー♪』

 さらに肩を落とす皇帝に、再び明るい声の音声が
投げかけられる。
0024創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 10:12:24.74ID:qFgd7qVZ
メイド「メイド喫茶ですー、よろしくお願いしまーす」

皇帝「・・ん?うむ。」

 もう、何度目だろうか
メイドさん(に扮した若い娘)に受け取ったポケットティッシュを
ポケットの中に詰め込む。

 とりあえず、街の様子を見れたし
今日は一旦船に帰って、明日は他の地方を探索するかなーと
考えた所で違和感を感じる。

皇帝「・・なんだ?」

 ポケットティッシュを配ったメイドが、他の通行人に配りに向かわず
皇帝の事をじっと見ている。
0025創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 10:21:15.31ID:qFgd7qVZ
メイド「見つけた、ターゲット
    サクソウ皇帝」

皇帝「・・・・・・っ!!」

 皇帝が横に跳ぶのと、メイドから分離した腕が火を噴きながら
飛んでくるのはほぼ同時だった。

 皇帝が飛び退いた所を猛スピードでロケットパンチが通過し、
ビルのコンクリートをぶち抜いて、拳が再びメイドの腕に結合する。

皇帝「ガイノイド!!」

メイド「任務了解、ターゲット殲滅します」

 皇帝の判断は早かった、道路前に出された商品を蹴り倒して
追跡するロボットの障害物としてばらまき。

 驚く人々を盾にして、ロボメイドから距離をとるべく走り出す。

 そのまま、通信機の通話ボタン(通常ではなく、非常ボタンの方)を
押して重力通信を強制的にONにする。
0026創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 10:23:02.16ID:qFgd7qVZ
 相手が取らなくても通話状態にあるはずなので、周りを気にする事も無く
怒鳴りつける。

皇帝「側近!側近!!
   ガイノイドの襲撃を受けている!」

側近『ハイ、こちら側近です
   ただいま風呂に入っております、御用の方は
   ピーという発信音の後に────────。』

皇帝「うわ!肝心な時に役に立たねぇ
   あの野郎!来月のボーナス査定覚えていろよ!!」

 平和なこの星で襲撃を受ける事を想定していなかったのだろう、
確かにこの星の襲撃者は無かったが、皇帝が一人になる時を狙って
他の星から暗殺者が来たとか、そんな所なのだろう。

ロボメイド「逃げるな!サクソウ皇帝
    大人しく捕まれば、痛くはしない」

皇帝「いきなり、ロケットパンチぶっ放しておいて
   捕獲が目的かよ!」

 すぐ後ろまで走ってきていたロボメイドが足を止め、
目を大きく開いて皇帝をにらみつけると、レーサーが
一直線に発射される。

皇帝「危ねぇ!!」

 発射されるまでの僅かなタイムラグに、皇帝は近くの店
あきばおーの中に飛び込み、そのまま狭い店内を抜けて別の出入口から
外へと抜ける。

 直撃したレーザーが店内の商品を幾つか焦がしたように見えるが、
どうせ自分のモノではないし、自分のせいではない。
0027創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 10:42:24.45ID:qFgd7qVZ
 ヒューマノイドは人間と比べて、細かい動作は若干苦手でもあり、
力やスピードでは人間を遥かに超越するが、障害物とかが多々ある場所や
瞬間的な判断力に関しては人間のそれに一歩劣る。

 店から出るのに手こずっている間に、皇帝は距離を開ける。

参謀「陛下、そこの通路を右に曲がってください」

皇帝「わかった!」

 文句は言いたい所だが今はそれどころではなく、
サポートに復帰した参謀の言葉に従って皇帝は細い路地の中に入る。

参謀「その茶色い箱を組み立てて隠れてください」

皇帝「こんなひ弱な箱の中にか!?」

参謀「早く!!」

皇帝「わかったよ!!」

 参謀に言われるがままに段ボール箱の中に皇帝が隠れる、
ほぼ同時にバーニアから火を噴きながら、先ほどのロボメイドが
路地の中に入ってくる。

ロボメイド「……………。」

 路地に入ってくると、ホバー状態から歩行状態に変形し(と、言っても
足の裏のバーニアを格納して、着地しただけだが)
 辺りを見回す。

皇帝「……………。」

 ロボメイドがゆっくり歩き、皇帝に隠れた段ボール箱の前まで来る。
皇帝は息を殺してなるべく、気配を殺す。

ロボメイド「…………見失った……サクソウ皇帝。」

 センサーを稼働しようとして、耳の所にあるアンテナを伸ばそうとした所で、
通路の奥から、何かが倒れる音がする。

ロボメイド「……ッ!!」

 物音がした方向に、ロボメイドはロケットパンチをぶっ放し、
ゴミ集積所を破壊して、再び腕が装着される。

猫「フギャァァァァアアアアァァ!!」

 破壊されたゴミ集積所から、猫が飛び出し慌ててどこかへと逃げてゆく。

ロボメイド「……………。」

 それで満足したのか、ロボメイドは再びバーニアを噴射させながら、
どこかへと去っていった。
0028創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 11:03:52.86ID:qFgd7qVZ
 ややあって。

皇帝「行ったか?」

参謀「そのようです。」

 モニターしていた、参謀から安全である事を告げられ
皇帝は隠れていた段ボールから外に出る。

皇帝「なんなんだ?この箱は」

参謀「段ボールと言います、物資の流通運搬に扱う
   梱包箱でして、これに隠れると何故か追跡能力が
   半減すると、資料にあります。」

皇帝「なんだそりゃ」

 とはいえ、その段ボールのおかげで助かったのは事実なので
効果があるのは認めなくてはいけないようだ。

皇帝「まぁいい、とにかく一度戻る
   転送してくれ」

参謀「了解と言いたい所ですが、
   どうやら、重力子がジャミングを受けているようでして
   転送装置が使えません」

皇帝「ジャミング?」

参謀「先ほどのヒューマノイドを送り込んだ相手、まぁ仮称で
   "敵対者"と呼んでおきましょう、ともかくその"敵対者"の
   せいで、地上への転送装置や本星への長距離通信などが
   行えない状態にあるようです。」

皇帝「まさか、こんな辺境の惑星で襲撃を受けるとはな
   他の惑星の連中か、はたまた身内か」
0029創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 11:12:45.47ID:qFgd7qVZ
参謀「そんな訳で、孤立無援な状態ですので、
   なんとかその場から切り抜けてください。」

皇帝「そうは言うけどな、武器ぐらいなんとかならないのか?
   衛星高度からコンテナを落とすとか」

参謀「頭悪いですね、陛下。
   衛星高度から大気圏で燃えないぐらい頑丈なコンテナを
   ブチ落としたら、辺り一帯大惨事で貴方まで巻き込まれますよ?」

皇帝「あー・・そうかい」

参謀「今の所は援護も支援もできません、
   自分の力で何とかしてください
   そこは電気の街と呼ばれておりますので、武器ぐらい
   なんとでも入手できるんじゃないでしょうかね」

皇帝「この野郎ォ」

参謀「さっきも思いましたが、野郎じゃないです、
   とにかく、こちらもでジャミングをなんとかしてみますので
   なんとかなったら来月のボーナス査定の件、お忘れなく」

皇帝「聞いていたんじゃねーかよ」
0030創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 12:17:09.93ID:fX9qd1aI
皇帝「右方…異常なし!
   左方も…異常なし!」

 辺りを見回して、路地から外に出る皇帝、
先ほどの騒動でまだ大騒ぎでもあり、さらに野次馬も
多々集まっているようだが、ロボメイドはとりあえず
見当たらなかった。

皇帝「『そこは電気の街と呼ばれておりますので、武器ぐらい
   なんとでも入手できるんじゃないでしょうかねー』
   だってよ、こんな平和な街に武器なんて
   ある訳ねーじゃねーかっつーの!」

 ぶちぶち言いながらも、人ごみに紛れながらとにかく移動。

皇帝「大体、電気と武器って関係あるかっつーの!
   作れとでも言うのかよ、部品どころか工具を買う金も
   ねぇっつーの!」

 やっぱり、自分で来るべきではなかった
というより、側近に来させればよかったのだ、側近なら側近で
狙われるだろうし、ジャミングのキャンセルなんて自分には
出来ないだろうから、手詰まりだっただろうけど。

 通路の脇をコソコソと移動。

 ガラン!

皇帝「うぉわっ!?」

 こっそりと移動していたつもりだが、看板を蹴り倒してしまい
自分で驚く。

皇帝「あるのかよ!武器屋が!?」

 驚いて手を付いたビルの壁に記された看板には『武器屋』の文字が。
0031創る名無しに見る名無し垢版2013/12/23(月) 12:20:52.60ID:fX9qd1aI
 ともかく、武器を売っているのは有りがたい
この星の武器がヒューマノイドに通用するかどうかわからないが
何もないよりはマシだろうと思う。

 狭い入口のビルの階段を上っていくと、刀剣ばかり置いてある
部屋に出る。

皇帝「すげぇ…けど……刀ばっかり」

 銃もあるにはあるし、鉄製の鎧もあるようだ。

 鉄を削り出した原始的な刃物を主体としているようで、
しかもケースの中とかに格納されているのではなく、
普通に棚に並べられていたりもする。

 問題は金が無い所なんだが、
どうやって持ち出したものだろうか。
0035創る名無しに見る名無し垢版2017/12/27(水) 10:55:16.74ID:C1Z7QFDy
家で不労所得的に稼げる方法など
参考までに、
⇒ 『武藤のムロイエウレ』 というHPで見ることができるらしいです。

グーグル検索⇒『武藤のムロイエウレ』"

TX96S3HH3E
0036創る名無しに見る名無し垢版2018/05/21(月) 08:16:53.53ID:tRZnwP6O
知り合いから教えてもらったパソコン一台でお金持ちになれるやり方
参考までに書いておきます
グーグルで検索するといいかも『ネットで稼ぐ方法 モニアレフヌノ』

776YS
0037創る名無しに見る名無し垢版2018/07/03(火) 19:37:27.69ID:f1dClnnX
DXZ
0038創る名無しに見る名無し垢版2018/10/17(水) 18:27:42.91ID:ZU7x6aHX
中学生でもできるネットで稼げる情報とか
暇な人は見てみるといいかもしれません
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね

PU0
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