溶媒に猛毒ガスを溶解させたものを日本海（東海）上空で散布するのである。
たとえば、VXガス。
オウム真理教が1994年冬に市民襲撃に用いてただ一例殺害に成功したことで広く知られるようになった毒物である。
2017春には北朝鮮の要人暗殺にも用いらて再び脚光を浴びた。
VXガスの特徴は毒性が高いこと、同様のリン酸系コリンエステラーゼ阻害薬(例：サリン)と比較して安定性が高いこと、そして脂溶性であって水分での希釈を受けにくいことである。
その特性は北朝鮮が自国より東にある日本国を殲滅するのに極めて有利なものである。
VXガスを溶解した油滴を偏西風を利用して日本上空へと運び雨として降らせればよいのである。
北朝鮮は何度もミサイル発射実験を繰り返している。
ミサイルの多くは日本本土まで到達しないまま日本海に落下している。
回数を重ねるうちに誤射もしくは威嚇と見做されるようになり内心あまり警戒されていないだろう。
日本人の身勝手さの賜である平和ぼけが遺憾なく発揮されてきたことの一例である。
ありふれた瓶の中に比較的比重が低く沸点が高めの油脂を注入しこれにVXガスを溶解する。
実はほとんどの食用植物油はこの目的にかなうのである。
瓶をミサイルの先端に装着して打ち上げその軌道の頂点にて瓶を粉々に割ることによって油を霧状に散布すれば、散布された猛毒の油は偏西風に乗って日本を包む。
細かな油脂ミストを核として雨滴あるいは雪氷晶が形成されて日本に降り注ぐ。
さすれば、日本には猛烈なコリン作用で神経機能が麻痺する奇病が流行ることになる。
VXガスの化学テロに適しすぎる特性、未完成なミサイル技術、北朝鮮と日本との位置関係（偏西風）の三つで日本人は確実に殺せるのである。
それにしても、この程度のことに気づかない北朝鮮と日本の愚民には反吐が出る。
