遡ること数分前。

〜ペシミズム厭世病院・隠し部屋〜

テンドウ・ミア(搾精病棟)[残り1000年]「あは…あは…あははははははははははははは!!!」
アマミヤ(搾精病棟)[残り1000年]「あああああ!しまったああああ!ミアちゃんが『リョーツ・オーバードライブ』を飲んじゃったわあああ!」

隠し部屋では大変なことが起きていた。
テンドウ・ミア(搾精病棟)が、アマミヤ(搾精病棟)が“両津菌(リョーツGPX)”から開発した薬『リョーツ・オーバードライブ』を飲んでしまったのである!
彼女は明らかに精神に異常をきたし、目がイっていた。
本来、一般人に両津菌(リョーツGPX)を投与するのは“子供にウオッカを一気飲みさせるようなもの”なのである。

テンドウ・ミア(搾精病棟)[残り1000年]「新しいお薬最高だよ!ミアすっごく気分がいい!妖精さん達がいっぱいだあ!」
アマミヤ(搾精病棟)[残り1000年]「ミアちゃああああん!それは試作品よおおおおお!貴女がいつも飲んでいるお薬じゃないわよおおおおおおお!」

実はテンドウ・ミア(搾精病棟)は姉(テンドウ・マコ(搾精病棟))の目を盗んでアマミヤ(搾精病棟)の実験に協力しており、彼女の新薬の被検体になっていたのである。
今の性格になったのも薬のせいであり、本来の彼女は気弱で大人しい性格である。

テンドウ・ミア(搾精病棟)[残り1000年]「先生もこのお薬を飲んで気持ちよくなろう!」
アマミヤ(搾精病棟)[残り1000年]「わああああ!ミアちゃんやめてええええええ!なんか力強くなってるううううううう!オオツカちゃん助けてえええええええ!」

テンドウ・ミア(搾精病棟)はアマミヤ(搾精病棟)を馬乗りで押さえつけ、『リョーツ・オーバードライブ』を飲ませようとしていた。
薬の影響なのか、彼女は女性とは思えないほど怪力となり、アマミヤ(搾精病棟)は身動きが取れなかった。