トリプルディフェンス完成。
秋:よかった…。円堂くん 元気になったみたい。
夏:そうね… まったく世話のやける人だわ。
秋:…ねえ夏未さん。あの時鉄塔でいったい何を話してたの…?
夏「!」みっ 見てたの あなた?
秋:うっ ううん。なんでもないの ごめんなさい!(去る。)
円:よーっし!みんなで特訓だ!ゼッタイに木戸川に勝つぞっ!
「おーっ!」
 雷門中小道。
秋:よかったね 円堂くん。…もう1人じゃないんだね。ほんとによかった…。
秋:…それなのに わたし どうしてさみしいなんて感じているんだろう……円堂くん…。
 教室。
円:よっしゃ!明日はついに木戸川との準決勝だ!今日も練習がんばろうぜ!
壁:おー!
円:豪炎寺も 行くよな練習!
豪:ああ。
秋:あっ 待って 円堂くん。(駆け寄る)あのね 練習が終わったら部室によってくれる?明日の準備手伝ってほしいの。
円:ああ わかったよ!
秋:よろしくね。それじゃ練習がんばってね!(去る。)

秋:円堂くん!最後の練習はもう終わり?「はい」それじゃ円堂くん…ちょっといいかな…?
円:ん?どうしたんだ 木野?
秋:ちょっと 話があるんだけど…こっちに来てもらっていい?
 部室物陰。皆聞いている。
円:話?なんだよ こんなところであらたまって…。
秋:…。
円:…?なんだよ?話があるんじゃなかったのか?
秋:…。
円:…お おい!どうしたんだよ?
秋:円堂くん…!これっわたしの気持ちだよ!よ よかったら食べて!
 おにぎりがいっぱい!
円:…!すっげえな!これぜんぶ木野が作ったのか?
秋:いろいろ考えたんだけど…決戦の前にわたしにできるのはこれかなって思ってさ…。
ご ゴメンね!やっぱり多すぎだよね!あ〜わたしったら何やってるんだろ!も〜っ!
円:何言ってるんだよ!おまえの気持ちは充分伝わってきたぜ!ありがとうな木野!
秋:ほ ほんと?そ それでね円堂くん…話って言うのは…!
 円堂、部室の陰から出る。
秋:あれ?円堂くん?
円:みんな!木野からの差し入れだぞ!
秋:…えっ!!
栗:ええっ 本当でやんすか!
壁:ちょうど おなかがすいてたッスよ!
円:ありがとな!木野!
秋:あ あはは…。
壁:(鬼道に近づき)どうッスか鬼道さんも?
鬼:なんだ… ずいぶん単純な食べものだな…。まあ…いただくよ…。
 豪炎寺、木の陰から出てくる。
豪:あいつは ああいうヤツなんだよ…。おまえもわからないワケじゃないだろ?
秋:…。う うん… まあね…。
春:木野さん!この調子じゃきっとこの先も苦労しますね!
秋:…ふふ そうかもね。でもしかたないのかも…。それが円堂くんだもん!